ヘッドハンティング最前線~現役ヘッドハンターが語る~

変化が激しい時代における採用のあり方

2018年04月02日
担当
塚本 玲子

風力発電や太陽光発電等再生可能エネルギー業界の採用に関わりあらためて感じたことがある。
同業界は、2011年に起きた東日本大震災や2012年に始まった固定価格買取制度(太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスの再生可能エネルギー源を用いて発電された電気を、国が定める価格で一定期間電気事業者が買い取ることを義務付ける制度)の影響もあり、多くの企業が一気に参入し、市場が急拡大した業界の一つである。

しかし、そのわずか4、5年後には、市場から撤退していく企業、倒産の危機に陥る企業も出始めた。一方、まだまだ可能性はあると目を輝かせて話す経営者もいる。会社の若手社員に対し、日々将来の可能性を語っている上司がいる会社もある。

その違いはどこにあるのか、例えば次のような点に現れるのではないか。

自分たちの事業に対して、どれだけ熱い思いをもって本気で取り組んでいるのか。
社会に対してどんな価値を提供していこうとしているのか。
単に儲かるからだけでは、顧客に選ばれる企業にはならない。
また、これまで上手くいっていたからといってこれからも上手くいくとは限らない。
会社、マーケットの将来性に対して常に危機意識をもっているか。
時にはこれまで上手くいっていたやり方を捨て、正しくリスクを取り、新たなチャレンジができるか。

日本は、100年以上続く会社が世界で一番多いという。しかし、今や会社の価値は、年収や知名度、創業からの年数で測れるものではなく、長く続いている大手企業だから安心という時代ではなくなっている。

再生可能エネルギー業界ほど変化の激しい市場は珍しいが、景気の状況や産業構造の変化だけでなく様々な要因によりマーケットの状況は常に変化している。その変化についていけなくなった企業は淘汰されざるを得ない。長年続く大手の企業であっても、ベンチャー企業であってもその原理は変わらないのではないか。

弊社のヘッドハンティングを通して企業様と面談いただく際には、上記のような点含め、企業の経営層にできるだけ会社のことを話してもらえるようお願いをしている。

また、そういった話をしっかりと語ってくれる企業とおつき合いをさせていただいている。
これからは、企業側が一方的に会社の採用基準を満たしているかどうかを判断する時代ではなくなってくるのではないか。両者が対等の立場で話し、両者が対等の立場で一緒に働いてきたいと思えるかを判断する時代になってきていると感じる。

そのような時代の中でヘッドハンターとして、双方が納得できる採用の場を提供できるよう尽力していきたい。

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